2021年6月に会社員からフリーランスに転向したのですが、この記事は、初めてフリーランスとして確定申告を実施するにあたって、その内容をメモっておいたものになります。
2021年12月までほとんど何もしておらず、この記事を書きながら作業を進めている状況です。確定申告が完了するまで随時追記していきます
[2023-2-25追記] 2022年分の確定申告も行いました。手順が変わった部分をメモ的に追記してあります
青色申告とは
青色申告とは、複式帳簿を記帳した上でそのデータをもとに確定申告を行うことで、さらにe-Taxを利用して電子申告することで最大65万円の控除を受けることができる制度で、フリーランスであれば誰もが利用する制度だと思います。
具体的には、以下の対応を必要があるようです。
- 青色申告承認申請書を税務署に出す
- 私は開業届けと同時に出しました
- 開業から二ヶ月以内に出す必要があるようです
- 日々の取引を複式帳簿で記録する
- 確定申告書類を作成する
- 決算書3枚と貸借対照表を作成する
- 作成した書類を元に、 e-Tax で電子申告し、所得税+消費税を納税する
- マイナンバーカードが必要
- スマホから申請する場合はICカードリーダはなくてもいい(PCから申請するなら必要)
2021年12月時点の状況
以下のように、なんとなく帳簿をつけるのに必要そうなものを集めているだけです。
この時点では帳簿に関しての知識は何もなく、具体的な作業は何も知らない状況でした。
- 開業届のついでに、青色申告承認申請書は出してある
- 帳簿は何もつけてない
- 事業に関係しそうな領収証やレシートは保管してある
- 前職の源泉徴収票、保険料の証明証は保管してある
- 事業用の銀行口座とクレジットカードは作ってあり、事業用の入出金はなるべくこちらを利用している
- 会計freee の無料プランに入っていて、上記の銀行口座を登録して入出金を連携している
- 会計freeeで毎月の請求書の作成を作成している
青色申告承認申請書を税務署に出す
開業freee を利用して開業届を作成したのですが、その過程で勝手に作成されました。
開業届と合わせて最寄りの税務署に提出するだけで、手続き完了です。
会計ソフトを選ぶ
開業freeeで開業届を作成したり、会計freeeの無料プランで口座連携したり、請求書発行に利用したりと、会計freeeを使う気満々だったのですが、念のため他の会計ソフトと金額感を確認しておこうと思います。
会計ソフトはいくつかあるのですが、クラウド型の方が好みなので、大手の3サービスのどれかにしようと思います。
いくつか気になるポイントがあるので、そこを中心に調査しました。
会計freee
気づきにくいのですが、ファイル保存件数の上限 5枚/月という制限のため、スタータープランはほぼ使えません。
ですが、金額が高いものの、スタンダードプランは隙がなく、自分の求めるものは全て満たしてくれています。
項目 | 内容 | リンク |
---|---|---|
利用料金 | スタータープラン: 年払い(980円/月、11,760円/年)、月払い(1,180円/月) スタンダードプラン: 年払い(1,980円/月、23,760円/年)、月払い(2,380円/月) |
参照 |
電子帳簿保存法 | 2022年1月中に全プランで対応 | 参照 |
ファイル保存件数の上限 | スタータープラン: 5枚/月 スタンダードプラン: 10GB/月 |
参照 |
楽天銀行ビジネス口座連携 |
[悲報] 2022/2/24よりできなくなりました!! 詳細はこちら |
参照 |
請求書作成 | できる | 参照 |
確定申告 | 添付書類も含めて全てオンライン | 参照 |
消費税申告 | スターターはできない スタンダードはできる |
参照 |
減価償却 | できる | 参照 |
家事按分 | できる | 参照 |
マネーフォワード クラウド確定申告
とても安いです。
会計freeeのスタータープランと比較すると、金額が同じで上位互換です。
しかし、スタンダードプランに比べると消費税の申告ができないという欠点があります。
項目 | 内容 | リンク |
---|---|---|
利用料金 | パーソナルプラン: 年払い(980円/月、11,760円/年)、月払い(1,280円/月) | 参照 |
電子帳簿保存法 | 対応済み | 参照 |
ファイル保存件数の上限 | 0円/月、無制限 | 参照 |
楽天銀行ビジネス口座連携 | できる | 参照 |
請求書作成 | できる | 参照 |
確定申告 |
[悲報] 実際やってみると住宅借入金等特別控除額の提出は郵送が必要でした |
参照 |
消費税申告 | できない(集計のみ) | 参照 |
減価償却 | できる | 参照 |
家事按分 | できる | 参照 |
やよいの青色申告オンライン
とても安いです。
機能的にもかなり充実しているのですが、一点だけ電子申告の際に一部の添付書類の郵送が必要という問題があります。
個人的に書類をプリントアウトして、記入して、封筒を準備して、切手を貼って、郵送する、という一連の作業が大の苦手です。
項目 | 内容 | リンク |
---|---|---|
利用料金 | セルフプラン: 1年目(無料)、2年目以降(8,000円/年) | 参照 |
電子帳簿保存法 | 2022年春に対応予定 | 参照 |
ファイル保存件数の上限 | 不明だけど無制限ぽい | 参照 |
楽天銀行ビジネス口座連携 | できる | 参照 |
請求書作成 | MISOCAと連携してできる。5件/月まで無料 | 参照 |
確定申告 | 一部添付書類の郵送が必要 | 参照 |
消費税申告 | できる | 参照 |
減価償却 | できる | 参照 |
家事按分 | できる | 参照 |
自分の結論
自分の利用範囲で調査結果をまとめると、以下のようになりました。
結論としては、自分は多少費用がかかっても会計/確定申告作業を少しでも減らして本業に集中する方が良い判断し、会計freeeのスタンダードプランを利用することにしました。
会計ソフト | 金額 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
会計freee スタンダードプラン |
23,760円/年 | 全自動取り込み 消費税申告できる [追記] |
高い [追記]一部郵送必要 |
会計freee スタータープラン |
11,760円/年 | 安い 全自動取り込み [追記] |
ファイル保存数の上限 消費税申告ができない [追記]一部郵送必要 |
やよいの青色申告オンライン セルフプラン |
8,000円/年 | 安い 消費税申告できる |
電子申告時に一部郵送必要 |
マネーフォワード クラウド確定申告 パーソナルプラン |
11,760円/年 | 安い 完全オンライン申告 |
消費税申告ができない(集計のみ) |
[追記] 実際にやってみたところ「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」に関しては郵送が必要でした。そうなってくると、やよいの青色申告オンラインセルフプランと機能的な差がほぼないので、やよいを選択した方がよかったかも、、、という気持ちになってます。
[2023-2-25追記] 二年目使ってみて、郵送も不要になり、慣れたこともあってあっさり作業できました。また、サポートに問い合わせしてみたところ、数時間で的確なメール返信が返ってきたところもポイント高かったです。(チャットボットは全く使えませんw)
日々の取引を複式帳簿で記録する
会計freeeで複式帳簿を付けます。
簿記知識は全くないのですが、会計freeeは貸方とか借方とか難しい言葉が使われてないので、素人でも理解しやすいのがポイントとのことなので、見様見真似でやってみます。
使い方把握
まずは、使い方を動画でざっくり把握しました(全部合わせて1時間ぐらい)。
- 初期設定方法や使い方概要
- 請求書の作り方と入金
- 家事按分
設定メモ
やったことを箇条書きで残しておきます。
- 無料プラン利用中のアカウントで、スタンダードプランにグレードアップ
- とりあえず、月払いで設定。
- 開始残高の設定
- 開業日時点の銀行口座の残高、現金残高を入力する
- 自分の場合は、どちらも「0」のままにしました。
- 最初に、事業用の口座にプライベート資金から10万円入金したのですが、これは勘定科目「事業主借」の収入として登録しておきました。こうしておくと、期末に「元入金」として処理されます。
- 開業日時点の銀行口座の残高、現金残高を入力する
- 自動登録ルール
- 取引の種類も限られているので、全て勘定科目や品目を推測するように自動登録ルールを設定しました
- 品目
- 明細が分かりやすいように、全ての取引内容に対応する品目を作成しました
取引を入力
- 売上
- システム開発費(業務委託費)
- 取引先にて源泉徴収税を納付し、その分差し引かれた金額が銀行振り込みされる
- 入力方法の詳細は こちら
- 請求書を発行(送付済み=入金待ち)する
- 源泉徴収された差額が、銀行に振り込まれる
- 未処理の取引の明細を表示し、「未決済取引の消込」を表示
- 対象の未決済取引を選択
- 源泉徴収額分差額が出ているので、「差額を調整」ボタンをクリック
- 勘定科目「事業主貸」、税区分「対象外」、品目に「源泉所得税」を入力して、差額をそのまま登録
- キャッシュバック
- 勘定科目: 雑収入
- 税区分: 課税売上10%
- 預金利息
- 勘定科目: 受取利息
- 税区分: 非課売上
- システム開発費(業務委託費)
- 経費
- 口座連携分
- 口座連携したものは、取引一覧に未処理の状態で登録される
- スマホでレシートを撮影し、「あとで登録」して、画像ファイルだけ保存する
- 未処理の取引の詳細を表示して、撮影した画像ファイルを添付する
- 勘定科目等を入力して、登録する(この部分は、自動登録ルールで推測した値をそのまま使うようにしている)
- 現金支払い分
- スマホでレシートを撮影する
- そのまま勘定科目などを入力して、取引を登録する
- 事業/プライベート兼用の自動車購入費
- 固定資産登録が必要。経費科目ではないので家事按分できない点に注意
- 自動車税対象の車両なので、償却資産申告は必要なし
- 入力方法
- 以下を参考にしました
- 取引を登録
- 口座: プライベート資金
- 取引先: 事業主
- 勘定科目: 車両運搬具
- 品目: 車のモデル名(例:プリウス)
- 固定資産台帳に登録
- 資産の名前: 車のモデル名(例:プリウス)
- 償却方法: 定額法
- 耐用年数: 6年
- 事業比率: パーセンテージで記入
- 事業/プライベート兼用のマンション購入費
- 事業を始める前に購入した中古マンションを仕事場として利用
- 購入日から事業開始日までに、すでに減価償却されている点に注意
- 入力方法
- 以下を参考にしました
- 業務の用に供した日における未償却残高相当額
- 参考サイト
- 計算式
「その資産の取得価格」 - 「業務の用に供されてなかった期間につき、その資産の耐用年数の1.5倍に相当する年数で、旧定額法に準じて計算した減価の額」
- 業務の用に供した後の中古資産の耐用年数
- 参考サイト
- 計算式
(法定耐用年数 - 経過年数) + 経過年数 × 20/100
- 例) プライベートで購入していた中古マンションを事業転用したケース
- 1999年1月 新築、2017年2月 購入、2021年6月 事業転用
- 取得価格: 30,000,000円
- 鉄筋コンクリートマンションの法定耐用年数: 47年
- 未償却残高相当額の計算
- 業務に使ってなかった期間の減価償却計算に使う償却率
- 法定耐用年数の1.5倍: 47年 × 1.5(固定値) = 70.5年 ==> 70年(小数点以下切り捨て)
- 旧定額法による償却率: 70年 => 0.015 ※参照
- 業務に使ってなかった期間
- 2021年6月 - 2017年2月 = 4年4月 ==> 4年(6月未満は切り捨て)
- 業務に使ってなかった期間の減価
- 旧定額法で計算する
- 30,000,000円 × 0.9(固定値) × 0.015(償却率) × 4年 = 1,620,000円
- 未償却残高相当額
- 28,380,000円
- 業務に使ってなかった期間の減価償却計算に使う償却率
- 事業転用後の耐用年数の計算
- 事業転用までの期間
- 2021年6月 - 1999年1月 = 22年5月 ==> 22年(6月未満は切り捨て)
- 事業転用後の耐用年数
- (47年 - 22年) + 22年 × 20/100(固定) = 29.4年 ==> 29年(小数点以下切り捨て)
- 事業転用までの期間
- 事業/プライベート兼用の光熱費
- 参考サイト
- 入力方法
- 家事按分したい品目を追加
- 電気・ガス費
- 水道・下水道費
- インターネット通信費
- 新しい家事按分を登録
- 確定申告 > 家事按分 > 新しい家事按分を登録
- 勘定科目+品目(先ほど作成)+事業比率を入力
- 勘定科目: 水道光熱費, 品目: 電気・ガス費
- 勘定科目: 水道光熱費, 品目: 水道・下水道費
- 勘定科目: 通信費, 品目: インターネット通信費
- 光熱費に関する取引を入力
- ポイントは事業/プライベートを区別せず、全額を入力すること
- 自分の場合は、プライベート資金で支払っているので以下の手順で登録
- スマホの会計freeeアプリで領収書を撮影
- 取引登録
- 勘定科目や品目: 家事按分登録内容と一致させる
- 口座: プライベート資金
- 発生日: 捺印の日付
- 撮影した領収書を添付
- 家事按分を再計算
- 家事按分対象の取引は、「再計算」を行うことで、確定申告に反映される
- 家事按分したい品目を追加
- 口座連携分
確定申告書類を作成する
ここまでで、1年分の取引・固定資産・家事按分を登録したので、とうとう確定申告書類の登録を開始したいと思います。
確定申告 > 確定申告書類の作成 から順番に記入していきます。
記入した内容を箇条書きでメモっておきます。
基本(1ページ目)
- 住所
- 税務署の選択
- 氏名など基本情報
- 仕事の種類、申告目的
- 申告方法の選択
- 開業日、屋号の入力
freee 電子申告開始ナビ(別タブ)
1ページ目の「申告方法の選択」にあるリンクから開ける。目的は「利用者識別番号の発行」と「電子証明書の登録」。
- 電子申告を行う端末の種類を選択
- ICカードを読み込めるスマホでの申請がOKになったようです。
- 私の場合は iPhone 8 でICカードを読み込めるので「スマホ」を選択
- freee電子申告アプリをスマホにインストール
- 端末の種類ごとに違う模様
- 利用者識別番号の取得
- 仕事の種類、概要
- 開業届に記載した内容を転記する
- 屋号
- 申請者の情報
- 「e-Taxで識別番号を取得する」ボタンで外部サイトを開く
- ここまでに入力した内容がデフォルトでコピーされる
- 画面遷移に従い、暗証番号やメールなどを入力
- 識別番号を取得する
- 仕事の種類、概要
収支(2ページ目)
自分に関係あるもので書く内容があるものだけ、メモを追加しています。
- 2021年の収入と支出をすべて入力
- 取引は全て入力済みだったので、ここでの追加作業は特になし
- 会社から給与を受け取りましたか?
- 会社から受け取った源泉徴収票から該当の数字をコピーして入力する
- 源泉徴収されている事業所得、不動産所得はありますか?
- 上で説明した方法で、売上と源泉徴収税を入力している場合は、「取引を取り込む」ボタンでまとめて取り込める
- 事業所得は勘定科目「売上高」として、源泉徴収税は勘定科目「事業主貸」品目「源泉所得税」として記録されている
- 取り込むと、事業所得は取引先毎に自動で合計される
- 源泉徴収額はうまく合計されないので、取引先毎に手計算で合計して、入力する
- 上で説明した方法で、売上と源泉徴収税を入力している場合は、「取引を取り込む」ボタンでまとめて取り込める
- 雑所得、配当所得、一時所得はありますか?
- 株式の取引はありますか?
- FXの取引はありますか?
- 仮想通貨の取引はありますか?
- 仕入れた商品の中に在庫がありますか?
- 仕事とプライベートで兼用しているものはありますか?(家事按分)
- 事前に水道光熱費、通信費などを登録しておいて、それをそのまま保存するだけ
- 税理士や弁護士などに報酬を支払いましたか?
- 前年度に損失を繰り越しましたか?
- 養っている配偶者はいますか?
- 子供などの扶養家族はいますか?
- 病気等で病院に行ったり、医療用の市販薬を購入しましたか?
- [2023-2-25追記] 2月頭に前年分の健康保険医療費通知書が郵送されてくるのでその金額を転記するだけで良い。30万円を超えた分が控除対象になる
- 生命保険に加入していますか?
- 10月頃に届く控除証明書の内容を転記する
- 地震保険に加入していますか?
* 同上 - 国民年金に加入していますか?
* 控除証明書の記載金額が全然少なかったので、実際の領収書を元に入力 - 国民年金基金に加入していますか?
- 国民健康保険に加入していますか?
- 私の自治体の場合、1月中旬に「国民健康保険料年間納付済額のお知らせ」が届くので、その金額を記入
- その他の社会保険料を支払っていますか?
- ふるさと納税などの寄附をしましたか?
- 自治体から受け取った寄付金受領証明書の紙の内容をコピーする
- 寄付先の所在地が記載されてない場合は、「都道府県+市町村名」まで記載すればよいらしい
- [2023-2-25追記] 寄付金控除に関する証明書(XML形式)を取り込む機能が追加されたようで、XMLを寄付サイト(自分の場合は楽天ふるさと納税)からダウンロードしてそれを取り込むだけで大丈夫でした(手書き部分はゼロ)
- 小規模企業共済や企業型・個人型年金等の掛金を支払っていますか?
- 過去10〜15年以内に住宅ローンを組んでマイホームを購入またはリフォームしましたか?
- [2023-2-25追記]
- 前年まで勘違いで無駄な作業をしていた。どうやら「新築・中古住宅を購入(認定住宅を除く)」のケースで良いらしい。
- サポートに問い合わせたところ、「特定取得」とは、8%の消費税増税以降(平成26年4月〜)に取得された住宅があてはまる、とのことで自分の場合は平成29年にマンション購入なので特に気にせずこれで良いらしい
- 以下の内容で記入
- 新築・中古住宅を購入(認定住宅を除く)
- 全ての要件を満たしている
- 住宅のみ
- 日付や価格、面積、不動産番号、ローン残高など
- 住宅ローン控除の再適用に該当する => チェックなし
- 新型コロナウイルスによる入居遅延に該当 => チェックなし
- 特に郵送などは必要なし
- 以下、前年まで勘違いで作業していた内容
- 私は、「住宅ローン控除を申請する2年目以降」というケースに当てはまるが、この場合でも こちら に書いてあるように、自分で計算明細書を作成する必要ようです。
- ちなみに、年末調整だとこの作業は不要です。
- 「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」を作成する
- 国税庁のホームページからダウンロード
- 令和3年分は こちら
- 計算明細書を記載する
- 基本は、住宅ローン控除初年度に作成したものを転記する
- 「住宅借入金の年末残高」の値を10月頃に届いた「年末残高等証明書」をベースに記載すればOK
- 国税庁のホームページからダウンロード
- 計算明細書の内容を会計freeeの「住宅借入金特別控除額」の欄に転記
- 中古マンションの場合
- 区分: 空白
- 控除額: 計算した額(最大で20万円)
- 特例適用条文: 「平成○年○月○日居住開始」
- 中古マンションの場合
- 作成した計算明細書を提出時に添付
- こちらにやり方が書いてあります。
- 実際の手順は後述します。
- 私は、「住宅ローン控除を申請する2年目以降」というケースに当てはまるが、この場合でも こちら に書いてあるように、自分で計算明細書を作成する必要ようです。
- [2023-2-25追記]
確認(3ページ目)
確定申告書の内容を確認します。
じっくり数字を眺めていくと、これまで入力した値が出てくるのでなんとなく理解できます。
問題がなさそうであれば、念のため「申告書をPDF出力する」ボタンでPDF化して保管しておきます。
提出(4ページ目)
次は提出作業です。
- 必要なモノを確認で、「スマートフォン」を選択
- ICカードリーダを持っていれば「パソコン」の方が楽だと思います。たぶん。
- 「iOS用freee電子申告アプリ」をiPhoneにインストール
- 「freee電子申告開始ナビ」で利用者識別番号を取得
- 利用者識別番号を入力
- この際、一旦「次へ」を押して、値をDBに保存する(そうしないと後続処理でエラーが解決できない)
- マイナンバー(個人番号)を本人/扶養家族分入力
- QRコードを表示
- iOSのマイナポータルアプリで、QRコードを読み取り機能を立ち上げて読み込む
- わかりにくいけど、ホーム画面右下にQRコードアイコンがあるので、そこから立ち上げる
- 暗証番号等を入力してマイナンバーカードを読み取り
- => エラーが発生する(XU00S040)
- e-Taxの利用者識別番号と紐付ける
- リンクをクリック
- 利用者識別番号の入力欄が下の方にあるので、入力する
- 上述したが、freee側で利用者識別番号がDBに保存されてないと、この入力欄自体が表示されなかった(たぶん)
- 登録すると「提出したい書類を提出してね」的なメッセージが表示されるが、提出ボタンや別画面への遷移ができないので一旦アプリを閉じる
- 提出
- 再度「QRコード読み取り」からやり直すと今度は、利用者識別番号との紐付けエラーも発生せず、そのまま提出される
- 申告書類の受付が完了したか確認
- PCのfreeeの提出画面で「e-Taxで設定した暗証番号」を入力して「受付結果の確認」をクリック
- 「所得税及び復興特別所得税申告 受付完了」と表示されていればOK
添付書類の提出
[2023-2-25追記] 「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」もシステムで出力されるため、郵送が必要な書類はありませんでした
最後に、電子申告が完了した後、freeeで対応していない添付書類を、提出する必要があります。
今回の自分のケースでは、「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」がそれにあたります。
こちらに手順が記載されています。
- safariでweb版e-Taxを開く
- メインメニュー > 送信結果・お知らせ > メッセージボックス一覧 > 所得税および復興特別所得税申告 > 送付書 を開く
- プリントアウトする
- 送付書に記載する
- 自分の場合は、住宅借入金等特別控除書類の「郵送」欄にチェック
- 封筒に、送付書と添付書類を入れる
- 自分の場合は、「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」
- 宛先は、所定の税務署の住所を調べて記載
- 94円切ってを貼って郵送する
という手順でした。
e-Tax上で添付書類を追加で提出できるように見えるのですが、「e-Taxの添付書類(PDF)」の画面を表示しても以下のようなメッセージが表示されてしまい、諦めました。
直近分に添付書類(PDF)を追加送信することができる受信通知はありませんでした。
その他
- 消費税申告
- 今年は開業一年目なので消費税申告は不要でした
- [2023-2-25追記] 開業二年目も二年前の売り上げが1000万以下なので不要でした
- 償却資産申告
- [2023-2-25追記] 償却資産の申請不要という書類が郵送で届いたので作業なしでした
- 11月頃に自治体から償却資産申告の書類が届きました
- 自分の場合は、事業/プライベート兼用の自宅と車が償却資産なのですが、結論としては申請不要と判断しました。
- 以下の記載が根拠です
-
土地及び家屋以外の有形の固定資産で、所得税法又は法人税法の所得の計算上、減価償却の対象となる資産
-
自動車税・軽自動車税の対象になる乗用車、トラック等は除きます
-
- 以下の記載が根拠です
- (追記)2022年6月ごろ、電話連絡があり、償却資産がなくても申請が必要とのことでした。
- MACだと電子申告できません。書類には、eLTAXで電子申告できると書いてあるので試しましたが、時間を無駄にしました。
- 実際にSafariのプラグインを入れて、ICカードリーダでマイナンバーカードを読み取ってeLTAXにログイン
- 減価償却資産のメニューがない
- ヘルプデスクに電話
- Web版はメニューが制限される。ダウンロード版を使って欲しい、と回答あり
- 念の為、MACでも大丈夫ですか?と聞く
- Windowsを使ってください、と回答あり
- 諦めて郵送対応
- MACだと電子申告できません。書類には、eLTAXで電子申告できると書いてあるので試しましたが、時間を無駄にしました。
来年の予定
来年の自分に向けたメモです。
今のところは、以下のようにするのが良さそうに思います。
- 請求書の発行はする
- 口座連携もしておく
- 念のため、日々の経費の領収書は保管しておく(使わないかも)
- 確定申告直前に1年分まとめて帳簿付けをする
- 毎月の売上(請求書と入金の消し込み、源泉徴収額の差額登録)
- 水道光熱費、通信費(家事按分)
- 減価償却費(固定資産)
- 気が向いたら日々の経費(ノマドカフェ代、消耗品など) を登録
- よほど大きな買い物をしてない限り、全部登録しても1万円の節税になるかどうかなので、費用対効果が全く合ってない
[2023-2-25追記] 二年目は上記の方針で2月までは口座連携以外はほぼ何もせずに、週末合計2日ぐらいで一気にやりきりました。今後もこの方針で行こうかと思います。
[2022/1/29追記] 楽天銀行と会計freeeの口座連携停止について
最悪なことに、楽天銀行と会計freeeの口座連携機能が 2022/2/24 をもって停止することになりました。
口座連携できないのであれば、他の会計ソフトを使っていたので、自分にとっては最悪なニュースです。
https://corp.freee.co.jp/news/api_rakuten.html
すでに1年分入力してしまった身としては、また新しい会計ソフトの使い方を覚えるのがあまりにも面倒だし、銀行を変えるのも気が重いです。
というわけで、 csvエクスポート/インポートを行うスクリプトを書いてみようかなと思います。
書いたら追記するか、別記事を起こします。
[追記] 書きました。
https://rinoguchi.net/2022/02/link_rakuten_freee.html
さいごに
さいごに、所感を箇条書きで残しておきます。
- どの会計ソフトを使うかを調べるのはすごく時間がかかった
- 会計freeeの機能には概ね満足
- 自分は簿記知識は一切なく、貸方・借方とか言われるとやる気がなくなるのですが、会計freee世界ではそういう難しい用語がほとんど出て来ず、理解しやすかった気がします
- 自動判定ルールを追加して、明細自動取り込み時に勘定科目などを設定することができるのも便利です
- 確定申告の添付書類が一部郵送が必要なのは誤算だった
- 自動判定ルール以外の面では「やよい」と機能差がほとんどないように思われるので、値段が倍以上というのはどうなのか...
- 今、フラットに選択するとしたらおそらく「やよい」を選ぶ気がします...
- 楽天銀行との連携がストップするなんて聞いてない
- はしごを外された気分です...
- 日々の経費(ノマドカフェ代、消耗品)は積み上げても会計ソフト利用料で相殺される
- そもそも記帳にかかる時間を本業に回せば経費分ぐらいは稼げます
- 大物以外は入力する必要はないのではないか...
- 帳簿付け、確定申告ともに非常に手間がかかりすぎる。個人事業主になることの最大のデメリットな気がする
- 全国の個人事業主がこのレベルの手間をかけて、可処分時間を削られているなんて、この高齢社会において弊害しかないと思います
- 特定のクレジットカードや銀行口座をマイナンバーカードと連動させ、年金・健保・保険・住宅ローン・ふるさと納税などもマイナンバーカードと連動させれば、ほとんどの情報はプログラムで自動集計できるのではないか...。デジタル庁で頑張って欲しい(ただし、自分がやる気は全く起きないんだけど...)